※ヴァイオリンリーダー講師、
中村 祐実子先生の執筆です。


生徒さん(Mさん4才)が、先日、行われた
日本クラシック音楽コンクールの予選を通過。
なぜコンクールに出て頂くかって、
それは成果に期待しているからではありません。
特に幼い子たちの場合舞台には
魔物が棲んでいると気づく子は気づくし、
楽屋では他の出場者たちの音を聴いて
自分が井の中の蛙だと気づく。
あらゆる気づきを得ることこそ、
コンクールを受ける際の何にも
変えがたい勉強になります。
予選の後、Mさんへ口頭で出した宿題は
ベートーヴェンのメヌエット。
弓の配分や臨時記号が意外と難しい曲なので、
仕上げるのに3週間はかかると思っていました。
が、オンラインレッスンで聴かせてくれた
メヌエットは、非の打ち所がないほど
自分で仕上げていました。
自分で指番号やボウイングまで考えたとのこと。
コンクールを受ける前まではそこまでの
レベルは無かったはず。
そう、これがコンクールを受ける際の
本当の在り方、効果であり
勉強の本質だと思うんです。
身の程を知ることで、練習意欲が益々高まる。
知識を得ることで、視野が広がる。
結果や成果なんてあとからついてくるから
そこを目的にしてしまっては最もNG。
本選までがんばろうね。
全力でサポートしてまいります。